2018年10月より臨床栄養学研究室を担当することになりました。

1994年医学部を卒業後、内科臨床に従事し、特に糖尿病・内分泌・代謝・栄養に関して研鑽を積んできました。基礎研究においては、インスリン刺激後の糖輸送の培養細胞での分子遺伝学的研究を最初に取り組み、その後インスリン抵抗性への生理活性物質や慢性炎症の作用、また地域性を生かした食品成分の血糖、肥満に対する作用などをマウスを使って研究もおこなってきました。前任先では、いくつかの臨床研究もおこなっておりました。

 この10年来、臨床現場における食事の重要性が再確認され、栄養指導充実による病気の発症、悪化予防が推進されつつあります。さらに今後は、高齢化、地域医療に対応できる管理栄養士の育成とさらにそれらを指導、教育する立場の管理栄養士も必要となると思われます。今後の社会の変化に貢献できる管理栄養士・教育者を数多く輩出できるように努力を惜しまない所存であります。

 大学院大学として、研究においては、生活習慣病、高齢化医療にたいして基礎・臨床研究いずれも、病気の予防、治療に少しでも役立ち・貢献でき、願わくば今後の疾患の治療指針を変えれるように日々研究をいそしめればと考えております。

 

2018年10月